第75回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選最終日は17日、とましんスタジアム=苫小牧市=で代表決定戦が行われた。Aブロックは北海道栄が9―7で大谷室蘭に競り勝ち2年ぶり21度目の道大会進出。Bブロックは駒大苫小牧が3―1で苫小牧中央を下し、3大会連続20度目の代表権をつかんだ。
【Aブロック】
▽代表決定戦
大谷室蘭
000000412―7
00000090X―9
北海道栄
(大)飯田、阿部、飯田―坂本
(栄)三橋、石蔵―高村、西村
?坂本2、赤間(大)渡邊(栄)
道栄が七回の猛攻で逆転勝ち。4点ビハインドからようやく相手エース左腕を捉え打者一巡の7安打9点。終盤の反撃も振り切った。
【Bブロック】
▽代表決定戦
駒大苫小牧
000300000―3
000100000―1
苫小牧中央
(駒)大森―谷
(中)山田―水島
?渡邊(中)
?毛利(駒)
?佐々木(駒)
駒大苫は四回、相手の連続失策や毛利の適時三塁打で3点を先制。エース大森は要所を粘り強く抑えた。苫中央は四回に渡邊の本塁打が飛び出すも、その後は好機であと一本が出なかった。
―道栄、つなげる野球”貫く
「自分たちのやるべきことに専念し、最後は選手の気持ちで押し勝った。感謝しかない」と道栄の糸瀬監督。三回途中から登板した石藏(2年)が七回、失策と要所で痛恨の適時打を許すなど一挙4失点、均衡が破れた。「球速よりコントロールで勝負。点差はあるが、つなげる野球をして1点ずつ返せば大丈夫だ」とナインの背中を押した。
九回にも要所で安打を許し2点を取られた石藏は「監督からの言葉もあって失点を気にせず投げることができた」と後押しを力に変えた。
打撃は自信がある―と石藏。4番として七回には7点目となる右犠飛を放った。「きょうは当たってもいい所に飛ばすことができなかったけど、チーム全員が力強いスイングで得点を重ねることができた」と話した。
全道大会に向けて「安定した投球でチームを守り、大事なところで打てる4番でありたい」と攻守の活躍を誓った。
―逆境乗り越えた、駒大苫
逆境を全員野球で乗り越えた。新型コロナウイルスの影響で主力6人が入れ替わった駒大苫は、わずか3安打ながら相手のミスを逃さず得点し競り勝った。佐々木監督は「みんなでカバーし合って、よく頑張ってくれた」とたたえた。
ベストメンバーで戦えたのは13日の2回戦のみ。その後は発熱など体調不良によって一人、また一人と投打の要を失ったが「自信を失わずに声を掛け合ってプレーできた」と捕手の谷(2年)は言う。
実戦経験の少ない1年生の頑張りも大きかった。本来は控え捕手ながら3回戦から三塁手を担った小池、大会途中でベンチ入りし代表決定戦では二塁打を放った佐々木。選手層に厚みが増したのは道大会に向け好材料になりそうだ。
チームは昨年春から5大会連続で全道級大会初戦負けを喫している。悔しい思いを上級生たちと経験した2年生が多い代。負の連鎖を断ち切るため、エース大森(2年)は「打たせて取る自分らしいピッチングをしていきたい」と語った。
―個人テーブル
駒大苫小牧 打安点
(6)藤森 300
(8)中村 310
(3)瀬野 400
(1)大森 400
(9)毛利 411
(2)谷 400
(5)小池 300
(7)佐々木 310
(4)酒巻 300
3131
振球犠盗残失
311130
投手 回 安 責
大森 9 5 1
苫小牧中央 打安点
(6)佐藤 410
(8)大竹 410
(4)渡邊 411
(3)高橋 410
(5)風晴 400
(2)水島 400
(9)名取 200
(1)山田 310
(7)守屋 100
7土井 200
3251
振球犠盗残失
410052
投手 回 安 責
山田 9 3 0
大谷室蘭 打安点
(6)長谷 410
(4)佐々木 300
(8)赤間 524
(9)渡邉 510
(1)71飯田 420
(2)坂本 420
(3)岩井 400
(5)白井 412
(7)三浦 300
1阿部 000
7藤澤 100
3796
振球犠盗残失
742294
投手 回 安 責
飯田 61/3 6 2
阿部 01/3 2 0
飯田 11/3 0 0
北海道栄 打安点
(7)新木 510
(6)梶沼 400
(9)下山 411
(3)1石蔵 201
(8)神野 201
H渡邊 211
2西村 000
(4)岡本 411
(1)3三橋 200
H渡部 110
R加藤 000
3小原 000
3山﨑 000
(5)小林 421
(2)高村 100
8福島 211
3387
振球犠盗残失
342262
投手 回 安 責
三橋 22/3 0 0
石蔵 61/3 9 4