第75回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選第5日は14日、とましんスタジアム=苫小牧市=で予選Aブロック3回戦が行われた。浦河は0―12の五回コールドで大谷室蘭に大敗。北海道栄は7―5で苫小牧東に競り勝った。
【Aブロック】
▽3回戦
浦 河
00000―0
1515X―12
大谷室蘭
(五回コールド)
(浦)谷口、佐々木、松田―山岸
(大)阿部、三島―坂本
?阿部(大)
?長谷2、坂本(大)
苫小牧東
000012200―5
31100101X―7
北海道栄
(東)大澤、石川、八木―棚橋
(栄)石蔵―高村
?西村(東)
?岡本、石蔵(栄)
― 苫東、宿敵 撃破ならず
苫東は中盤に打線がようやく機能するも、2016年夏から6大会で黒星を喫している道栄にまたしても及ばなかった。
「私立に勝ちたい気持ちが力みになってしまっていた」と言うのは副主将の早田(2年)。自身は大会直前に腰のけがが悪化。試合出場ができない分、三塁コーチャーを担うなどし仲間を鼓舞した。
一時は1点差に迫る勢いを見せたが、八回1死満塁で無得点と勝負どころでの拙攻が勝負を分けた。「自分たちは打力があるけど、バントなどチャンスを生かす小技がまだ足りない。早くけがを治して、プレーでもチームを引っ張りたい」と早田は言う。
前川監督は「打撃は私立にも通用することが分かった」と手応えを口にする一方、投手力強化を今後の課題にする。「どんな場面でも抑えられる心技体を養いたい」とした。
―浦河、秋の1勝 来夏の自信に
野球部員9人で11日の2回戦を勝ち上がった浦河。勢いそのままに私立打倒を目指したが、やはり壁は高かった。最短の五回コールド負け。阿部監督は「シートノックの時点から硬さがあった。何もできなかった」と語った。
各イニングを最少失点で粘りワンチャンスに懸けたかったが、投手陣の制球難に拙守も絡み、ビッグイニングを2度つくらせたことが響いた。
それでも秋1勝は自信にしたい。2年生4人、1年生5人にサッカー部から助っ人1年生4人を加えた布陣で「よく頑張っている」と監督。「逆境をはね返して強くなっていくのが浦河。来年の夏までにしっかり勝負できるように」と期待する。
捕手山岸(2年)、三塁手長尾(同)の「ダブルキャプテン」も来季の飛躍を誓う。山岸はサッカー部の助けで実戦に近い練習ができたことに感謝しながら、「どんなピンチでも粘り強く抑え、最後に1点上回っているチームになりたい」。
主砲を担った長尾は「すべてにおいて実力不足。もっと必死になって練習したい」と前を向いた。