2017年以来となる秋初戦負けを喫した苫工だが、収穫は多かった。
主力の大半を担ってきた3年生が退き、投打に顔触れは一変した。その中で先発に抜てきされた右腕岡田(1年)が五回途中まで力投。2番手以降も速球派、変則投げ、左腕などそれぞれ特徴ある投手陣が結果を残した。
打線は八回に単打4本を集め2得点。平山監督は「新チームはエースや主砲がいない分、継投で粘り、単打をつなげていく必要がある。負けはしたが、良くできていた」と言う。
スタメンの6人が1年生と若い布陣でもある。左翼手の佐藤快主将(2年)は「上級生が声で盛り上げていけるようにしたい」。チームスローガンは笑顔。「どんなに苦しいときも忘れずプレーすれば乗り越えられる」との思いがある。今回は1試合を通じて実践できたのも来春以降に生きそうだ。