白老町社台の社台生活館で10日、社台アートフェスティバルが開かれ、延べ約100人の町民らが人形劇の上演などを楽しんだ。同地区のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)と10月10日まで町内各地で開く芸術祭「ルーツ&アーツしらおい2022―白老文化芸術共創」(白老文化観光推進実行委員会主催)の連動企画。
同芸術祭の参加アーティストで期間中、町内5カ所で巡回公演を予定している「人形劇おたのしみ劇場ガウチョス」(札幌市)が初舞台を飾った。同劇団の田中美好さんと堀口栄一さんはリヤカーを改造して作った「ガウチョスのリヤカー劇場」で人形劇「こんにちは かわうそくん」を上演したほか、アコーディオンなどの楽器演奏や紙芝居で子どもたちを喜ばせた。
会場ではサルサダンスの披露、町内在住のアクセサリー作家や似顔絵アーティストらによる展示ブースやコミュニティナースのサロン、ちぎり絵などを楽しむこども縁日も行われた。
町内で女性サロンの開設などに取り組むウテカンパの田村代表は「福祉とアートのコラボでできた縁を大切に、今後もさまざまな人と手をつないで進んでいきたい」と話していた。ウテカンパはアイヌ語で「手をつなぐ」という意味。
ガウチョスは11日に竹浦コミセンでも上演したほか▽10月1日=萩野公民館(午前11時)▽2日=虎杖浜の観音寺(午前11時、午後2時)▽9日=日の出町のすくすく3・9(午前11時)と大町3丁目の大町商店街のどこか(午後3時ごろ)で上演する。いずれも観覧無料。