白老町竹浦の旧飛生小学校と周辺の森を主会場にした「飛生芸術祭2022」(飛生アートコミュニティー主催、白老町、苫小牧民報社など後援)が5日、開幕した。全国各地のアーティスト約80組の展示やパフォーマンスが、11日まで公開されている。
同芸術祭は、古い木造校舎で創作活動をするアーティストらの共同アトリエ・飛生アートコミュニティーが2009年以降、毎年開いている。
校舎の中では、絵画やオブジェなどを展示。森の中では、12年間のアートの森づくり活動の成果として、ネマガリダケで作った長いトンネルやオブジェを配置し、森自体を一つの作品とした「飛生の森」を開放。さまざまな仕掛けを講じたアート作品が披露されている。
3日には前夜祭として「トビウの森の村祭り」が開かれ、スタッフを含め約500人が参加し、「年に一度の森開き」を祝った。10月10日まで町内で開催されている「ルーツ&アーツしらおい」(白老文化観光推進実行委員会主催)に出品している後志管内蘭越町在住の画家吉田卓矢さんは来場者に絵の描き方を指導。札幌市を活動拠点とする人形劇団「おたのしみ劇場ガウチョス」は人形劇を上演し、会場を盛り上げていた。
本祭は午前10時~午後4時。入場料はドネーション(寄付)制。広報担当者は「たくさんの方に遊びに来てもらいたい」と呼び掛けている。
各プログラムの詳細は公式サイト https://tobiu.com/。