白老町北吉原のアイヌ刺しゅう講師、小美浪フミさん(76)主宰のサークル「のんのクラブ」が発足し、31日に受講の受け付けを始めた。毎週水曜午前10時~午後3時に小美浪さんの自宅を開放し、刺しゅうを基礎から教える。初心者歓迎という。
小美浪さんはアイヌ文様刺しゅうの衣類や小物を長年手掛けてきた作家で、旧苫小牧駒沢大学(現北洋大学)で2016年度のアイヌ刺しゅう講座(苫駒大環太平洋・アイヌ文化研究所主催)の講師を務めるなど町内外で活動してきた。
小美浪さんは「和装や洋装の技術ばかりでなく、アイヌの伝統に基づく刺しゅう技術も伝えていきたい」とサークルを発足させた意義を語る。
これまで手掛けてきた伝統衣装は、布地に細い白布や色布を縫い付け、その上に刺しゅうを施すルウンペや、樺太アイヌ伝統の衣装レタルペ(白いもの)、カパラミプ(薄い着物)などがあり「一緒に楽しく学んでいきましょう」と呼び掛けている。
小美浪さんは「時間内なら何時に来てもいいし、1時間でも終日いても構わない」と話しており、受講料は1カ月1000円。事前に連絡すれば見学も自由。問い合わせは小美浪さん 携帯電話090(8272)3468。