アイヌ文化の星座に関するトークイベント「アイヌの星の物語」が9月4、11日の各日午後6時から、白老町虎杖浜の飲食店「あかいほっぺ」で開かれる。
10月10日まで町内で開催中の芸術祭「ルーツ&アーツしらおい―白老文化芸術共創」との連動イベント。主催は白老町の地域おこし協力隊員として文化芸術振興を担当する山岸奈津子さん(42)とアイヌ文化振興を担う乾藍那さん(35)。
4日は、詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(89)がアイヌの世界観や生活観について、11日は国立アイヌ民族博物館学芸員の矢崎春菜さん(34)が学術的な観点で星座の話や文化伝承について語る。
それぞれ、オリオン座がアイヌの伝承で「大鹿を射抜いた伝説の3本の矢」として語られていることに着想を得て制作された光を投射するアート作品「光の矢を放つ」にからめて話を進める。同作品は、町虎杖浜のアヨロ鼻灯台で発表されているサウンド・メディアアーティスト大黒淳一さん(48)の作品。イベントは各日午後6時45分ごろ終え、午後7時から大黒さんの作品が投射される予定。
同芸術祭の広報担当でもある山岸さんは「星にまつわる文化には多様な視点があることを知り、文化や芸術に興味を持ってもらえれば」と参加を呼び掛ける。
定員は各日10人(先着)で、参加料は1人1000円。申し込みはメールnatsuko.next@gmail.com