地元の起業家の 話に耳傾ける 厚南中で ふるさと教育  厚真

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年8月31日

 厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)で29日、町内在住の起業家を講師に招いて、ふるさと教育「厚真の未来を語る子」が開かれた。3年生7人が林業や畜産業などに携わる起業家から仕事内容や事業に懸ける思いを聞いた。

 製材などを手掛ける木の種社の中川貴之代表、畜産業と肉製品製造・加工、販売の「GOOD GOOD(グッドグッド)」を創業した野々宮秀樹代表、ローカルベンチャー事業に携わるエーゼロ厚真の花屋雅貴取締役が講師を担当。

 花屋取締役は地方の課題でもある人口減少対策として、町内に移住する起業家を応援し、挑戦する人の連鎖を生み出すローカルベンチャー事業について紹介。「田舎で起業する人は面白くて楽しい人が多い。面白い人がいると、人は集まる」と言い、町外向けの情報発信はもちろん、町民とも関わる機会を設けることで「町の人に知ってもらう、応援してもらう機運を高めたい」と話した。

 野々宮代表は地元で身近な農産物が本州では高額で販売されている例を挙げ、「厚真では当たり前だった価値が、場所が変われば違ったりする。皆さんが新しい感性や価値を見いだしてくれたら」と呼び掛けた。

 3人からさまざまな体験談を聞いた蹴揚葉月さん(15)は「ローカルベンチャーは遠い存在だと感じていたが、話を聞いて意外と身近にあるものだと感じた。(自身が)起業したとしたら、厚真の魅力を身近な人にもっとアピールできるのではと思った」と興味を抱いたようだった。

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