太陽グループ旗争奪第24回春季北海道女子軟式野球大会は11、12両日、札幌市などで開かれ、苫小牧ガイラルディアが準優勝し、8月に東京都で行われる全日本女子軟式野球選手権大会に出場する。
大会には7チームが出場。3、4チームずつの予選リーグ(2ブロック)に分かれ、ガイラルディアはBブロック2試合をコールド勝ちで1位通過。決勝トーナメントの決勝で激突した札幌シェールズは序盤で優位に試合を進めたが、後半に振り切られ、3―5で惜敗した。
大滝裕生雄監督は「決勝は力の差がさほど大きくなかった。しかし、ミスやチャンスで無得点など勝ち切れない要素が多かった」と振り返る。半面、「練習から好調だったバッティングが試合にも出た」と大会を通じて得たものも大きかったという。
全日本女子軟式野球選手権大会に向けて練習を重ねている。初戦は岡山スカイマーメード―千葉マリンスターズの勝者と対戦。大滝監督は3年ぶりの全国に「反復練習を大事にしている。選手がこれまでやってきたことを自信に、優勝争いに加わりたい」と話している。
春季北海道大会の関係分の結果は次の通り。
▽決勝
札幌シェールズ
2000012―5
0120000―3
苫小牧ガイラルディア
(シ)東梅、櫻井、飯泉―品川
(苫)渋谷―朝長
?河原(札)
?東梅2、櫻井、田中(苫)
▽準決勝
函館ドルフィンズ
1001000―2
220020X―6
苫小牧ガイラルディア
(函)佐藤里―佐藤誉
(苫)小鹿、福栄、片桐、京野―朝長
?小澤、京野(苫)
?佐藤里、藤澤(函)河原(苫)
▽予選リーグBブロック第1試合
苫小牧ガイラルディア
41131―10
00000―0
札幌プログレス
(五回コールド)
(苫)河原、瀬田川―朝長
(プ)川口、安齋、青木―高橋
?合田(苫)
?佐々木(苫)
▽同第2試合
苫小牧ガイラルディア
110025―9
002000―2
札幌ブレイク
(六回コールド)
(苫)小鹿、渋谷―朝長
(ブ)名和、鏑木、金沢―畑中
?小澤、合田(苫)
?朝長(苫)谷田(ブ)
― 小澤、頼れる「リードオフマン」
リードオフマンの小澤は大会中9打数6安打と打率6割6分7厘をマーク。優秀選手賞に選出された。盗塁も六つ決めたスピードスターは「チームへの貢献度が評価されてうれしい」とはにかんだ。
予選ブロック第2試合で本塁打、準決勝で三塁打と長打力が光ったが、重視しているのは出塁率。「先頭として、まず出塁を考えて打席に立った。自分が塁に出たら、後ろが絶対かえしてくれる」と信頼を寄せている。全国大会に向けても「打率を残し、一つでも多く勝ちたい」と意気込んだ。