第104回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選第3日は27日、とましんスタジアム=苫小牧市=でCブロックの1回戦が行われた。浦河が20―7で苫小牧西・白老東・富川・えりも(4校連合)に大勝。鵡川は8―0で伊達開来・緑丘に七回コールド勝ちした。
【Cブロック】
▽1回戦
浦 河
901001009―20
000022300―7
4校連合
(浦)鳥井、松田志、杉本、鳥井―山岸
(連)大西、村田、杉谷、大西―田中
?杉本(浦)
?伊藤(浦)靏野、田中(連)
伊達開来・緑丘
0000000―0
010034X―8
鵡 川
(七回コールド)
(伊)洲本、中村―本井
(鵡)柏村―木川
?柏村(鵡)
?吉田、柏村(鵡)
―鵡川・柏村(2年)、初の公式戦で攻守に存在感
鵡川の柏村(2年)が攻守にわたる活躍でチームを勝利に導いた。
先発投手として1番を背負いマウンドに立った柏村。初の公式戦に「緊張したけど、初回から腕を振っていくと決めていた」。気持ちを込めた投球で7回を無失点に抑え、存在感を示した。
打撃では五回、真ん中のスライダーを捉えた打球は左越えの適時三塁打。続く六回にも適時二塁打と3打数2安打3打点の活躍を見せた。「バッティングは苦手だけど、思い切って打席に立った」と胸を張る。
小池監督は「ここまでの活躍に驚いた。満点のプレーを見せてくれた」とたたえた。2回戦の苫小牧工業戦に向けて「3年生のために無失点に抑えて必ず勝ちたい」と再び活躍を誓った。
―4校連合、集った仲間 中盤に粘り
4校連合は初回に一挙9失点。三回にも追加点を許し、最短の五回コールド負けが現実味を帯びた。「ここでは終わらないぞ」。杉谷主将(富川3年)の檄(げき)に東胆振、日高の4校から集った仲間が応えた。
まずは五回に靏野(同)が2点二塁打。六回には杉谷主将が2点適時打を放った。七回は四球や敵失で走者をため、田中(えりも1年)の2点二塁打などで3得点。一時4点差に迫る猛反撃に林監督(えりも)は「よく気持ちを切り替えてプレーしてくれた。たくましかった」と健闘をたたえた。
春季大会は室蘭工業を含めた5校連合で挑み、苫小牧中央に七回コールド負け。今回はチームの屋台骨を支えた室工のバッテリーが抜け、下級生が主要ポジションに就く苦労もあったが、数少ない合同練習などで結束力を再び深め、今度は九回まで戦い抜くことができた。
杉谷主将は「他校の仲間と試合に出ることができて、感謝の気持ちでいっぱい」と喜ぶ。林監督は「たくさんの人の支えがあって野球ができたことに自信や誇りを持ってほしい」と語った。