白老町虎杖浜の竹丸渋谷水産(渋谷敏幸社長)は25、26両日、社屋前の駐車場で創業60周年フェアを開いた。作りたてのたらこ、辛子めんたいこなどを特別価格で提供する催しで、2日間で延べ約5000人が訪れてにぎわった。
フェアは2011年から毎年6月と10月に開いている。制限時間15秒で、直径10センチほどの小皿に載せたたらこを持ち帰ることができる「たらこ盛り放題」(有料)と、袋に焼きたらこを好きなだけ入れて帰ることができる「焼きたらこ詰め放題」(同)のコーナーが人気で、来場者が次々と挑戦していた。
好評のマグロの解体ショーは両日催し、見事な包丁さばきに歓声を上げたり、携帯電話のカメラで写真や動画に収めたり、拍手を送る人たちがいた。ビンゴ大会も開き、来場者を楽しませた。
両親や友人と訪れた室蘭市東町の会社員佐藤美香さん(47)は「毎年楽しみで2日連続で来た。軽食の出店の料理もおいしい」と笑顔を見せた。
節目の今回は、同社がオフィシャルパートナーを務めるサッカーチーム「コンサドーレ札幌」のスポーツダイレクター河合竜二さんが25日に会場を訪れ、フェアを楽しんだ。渋谷社長は「お客さまの喜ぶ顔が楽しみで開いている。今年は多くの人に集まっていただいてありがたい」と話していた。
同社は1962年創業。施設は「HACCP」(ハサップ)と呼ばれる北海道の衛生管理の認証制度で2006年に最高評価の「8」を獲得。以後、3年置きの再評価でも連続して8を獲得している。