第104回全国高校野球選手権大会南北海道大会室蘭支部予選第2日は26日、とましんスタジアム=苫小牧市=でBブロックの1回戦が行われ、苫小牧高専が10―0で登別青嶺に五回コールド勝ちした。
第1日のAブロック1回戦は苫小牧東が6―2で大谷室蘭に勝利。静内は3―4で室蘭栄に競り負けた。
【Bブロック】
▽1回戦
登別青嶺
00000 ―0
21151x―10
苫小牧高専
(五回コールド)
(登)平井―安士
(苫)遠藤―鈴木
?中村(苫)
?中西(登)工藤、五日市(苫)
室蘭工業
00000―0
2091X―12
室蘭東翔
(五回コールド)
(工)樋江井―磯部
(東)梶浦―田代
?佐藤(東)
?吉田脩(東)
25日
【Aブロック】
▽1回戦
苫小牧東
000002031―6
000010010―2
大谷室蘭
(東)長谷川、福田―前川
(大)今谷、酒井―坂本
?山本、秋田(東)
静 内
000000102―3
03100000X―4
室蘭栄
(静)吉原、櫻井―溝口
(栄)住吉―佐々木
?吉原(静)
―苫高専、9年ぶりの夏1勝
苫高専は2013年以来の夏1勝を最短の五回コールドで飾った。チーム最多3安打2打点と気を吐いた6番中村(3年)をはじめ13安打10点。齊藤主将(3年)は「初回から得点して流れに乗れたのが大きかった」と笑顔を見せた。
5月の春季大会支部予選後に新型コロナウイルスの影響で部活動が中止。学校の授業も一時リモートとなった。部員がそろって活動を再開したのは25日。不安だらけの初戦だったが、「本当によく頑張ってくれた」と平野監督は目を細める。
チーム躍進の陰の立役者は、5月から”学生監督”としてチームを支える岡本(3年)。「中学までに教わったこと」を基に仲間たちへ成長のヒントを与えてきた。「自分たちの悪い部分を客観的に見て、ずばずばと指摘してくれる」と齊藤主将は信頼を寄せる。
次の相手は大会第1シードの駒大苫小牧。岡本は「きょうのように全力で伸び伸びと野球をやってほしい」と期待した。
―秋田が打力で貢献
苫東の2番秋田(3年)が5打数5安打と大当たり。「打ちたい気持ちを抑えて、ボールをしっかり見ながらバットを振り切ることができた」と胸を張った。
春季大会後に打撃不振に陥った。「バット軌道ばかりを気にしていた」上半身主体のスイングを見直すきっかけをくれたのは1番の八木(2年)。「下半身を意識している」と助言を受けて修正すると、一気に自信を取り戻した。
大会1週間ほど前の練習試合で結果を出し、上位打線での起用が決まった。前川監督は「期待にしっかり応えてくれた。迷いなくバットが振れている」と評価する。
28日には春季道大会ベスト4の苫小牧中央とぶつかる。昨年夏のブロック代表決定戦で、延長十三回タイブレークの末0―1で惜敗した因縁の相手。秋田は「自分ができることを全力でやりたい」と活躍を誓った。