第22回北海道還暦軟式野球選手権大会が4日、ウインドヒルひがし北海道スタジアム=釧路市=などで開幕する。来年の全日本選手権出場を懸けたトーナメント戦。大会4連覇中の苫小牧シニア倶楽部は初日の2回戦から登場し、別海オールドスターズ―深川クラブの勝者と当たる。
新型コロナウイルスの影響で2019年以来3年ぶりに開催される一戦は北海道還暦軟式野球連盟主催。道内39チームが出場し、6日を最終日とする3日間(雨天順延)で上位4チームに与えられる全日本切符を懸けた熱戦を繰り広げる。
上川管内鷹栖町などで行われた前回大会は、苫小牧シニア倶楽部が決勝で旭川布袋クラブに8―4で打ち勝ち4連覇達成。札幌スターズ(07~10年)以来2チーム目の快挙となった。
組み合わせは別表の通り。
― 前人未到の頂へ
前人未到の5連覇へ挑戦する時が来た。4大会連続で王座を守ってきた苫シニア倶楽部。新型コロナによる2年連続の大会中止を乗り越え、道内の強豪と相対する。渡辺徹代表は「他チームは打倒苫小牧シニアで目の色を変えてくるはず」と気を引き締める。
2016年の初優勝から6年。還暦を迎えた新戦力が加わる一方、連覇に貢献してきたメンバーの多くは19年秋に結成した70歳以上の古希チームにも在籍するようになった。
状況は他チームも同じだが「一気に7、8人近くフレッシュな選手が入ったところもあると聞いた」と渡辺代表。新型コロナの影響で対外試合も満足に実施できず、「連覇していた頃と違って他チームの戦力が全く分からない」ことに一抹の不安を覚える。
それでも「5連覇を目指すのは当然」と渡辺臣章選手兼監督。5月に行った札幌地区チームとの練習試合では勝利こそなかったが、「試合勘は少しずつ戻っている。自分たちの力を出し切れば、おのずと結果はついてくる」と意気込んでいる。