第61回春季北海道高校野球大会第6日は29日、札幌円山球場で準決勝1試合が行われ、苫小牧中央は延長十三回タイブレークの末7―8で札幌第一に惜敗した。
第5日の28日に行われた準決勝では、北照が6―0で東海大札幌に快勝。続く苫中央―札幌第一は雨天ノーゲームで順延していた。
▽準決勝
苫小牧中央
1000032000001 ―7
3001110000002x―8
札幌第一
(延長十三回タイブレーク)
(中)斉藤優―上野
(第)田中佑、近江―疋田
?上野(中)疋田2、浅野2、村上(第)
最大4点差を追い掛ける苫中央は七回に上野、倉橋の連続適時打で同点。無死一、二塁で始まるタイブレークで一時勝ち越したが、最後はエース斉藤優が無死満塁でサヨナラ打を許した。
28日
▽準決勝
東海大札幌
000000000―0
01401000X―6
北 照
(東)阿部、門別―眞岩、菊地
(北)上川―谷口魁
?眞岩(東)上川、谷口塁、中鉢(北)
―苫中央、敗戦も強豪相手に自信
苫中央のエース斉藤優(3年)が初回につかまり3失点。中盤には犠打で確実に走者を進められ、毎回得点を許した。五回までに4点差がつき万事休すと思われたが、そこから持ち味の粘りを発揮した。
六回に相手投手の制球難や守備の乱れを逃さず一挙3点。七回には4番の上野主将(3年)ら中軸が好機に結果を出した。「最後まで諦めない気持ちが全員にあった」と主将。
支部予選ブロック代表決定戦以来のタイブレークに持ち込み、強敵撃破にあと一歩と迫った。決勝進出は惜しくもかなわなかったが、昨年秋の道大会1回戦完封負けから大きく飛躍する4強入りは自信になった。
北海、札第一といった甲子園経験豊富なチームと戦い、「学んだことが多かった。夏に生かしたい」と上野主将は前を向いた。