第61回春季北海道高校野球大会第2日は24日、札幌円山球場で1回戦3試合が行われ、第3試合に登場した苫小牧中央は3―2で北海に競り勝った。26日の2回戦で釧路工業との対戦が決まった。
▽1回戦
北 海
200000000―2
03000000X―3
苫小牧中央
(北)熊谷、長内―井尻
(中)斉藤優―上野
?倉橋(中)
苫中央が春の全道初勝利。二回に高橋の2点適時打などで逆転に成功。先発のエース斉藤優は相手打線を二回以降1安打に抑えた。
知 内
000000042―6
040000000―4
駒大苫小牧
(知)坂本、馬躰―中田
(駒)伊藤、袋井、大森―田中
?馬躰(知)
?大石、藤森(駒)
駒大苫は二回に大石、藤森の二塁打などで一挙4点を先行したが、終盤に3失策と守備が突如乱れリードを守り切れなかった。
北見緑陵
000000 ―0
140023x―10
釧路工業
(六回コールド)
(緑)竹下―澤田
(釧)山田―斎藤
?西川、葛西(釧)
?斎藤、山田、小林(釧)
― 苫中央・高橋、値千金の一打
苫中央の9番高橋(2年)が値千金の一打を放った。二回1死二、三塁の好機で打席に立ち「ストレートを狙っていた」と中前へ逆転の2点タイムリー。先発したプロ注目のエース「斉藤さんが初回に点を取られた。自分が取り返す気持ちだった」と胸を張った。
昨年秋から1桁背番号を着けて一塁手でスタメン出場してきたが、春の室蘭支部予選は3試合でわずか1安打と苦しんだ。指導陣の助言を受けながら打撃フォームを修正。この試合2安打2打点と大きく飛躍した。
「緊張はしなかった」と強心臓も魅力。昨年夏の南北海道大会を制し全国選手権に出場した「強豪の北海に勝って自信になった。次もつなぐバッティングを意識していきたい」と語った。
―駒大苫、3年生に奮起促す
全道1勝が遠い。プロ注目の知内エース左腕坂本(3年)から二回に4点を奪い、勝利目前だった駒大苫が終盤に崩れた。これで昨年春、夏(南大会)、秋を合わせ4大会連続の初戦敗退となった。
八回1死から連続失策と死球で塁が埋まると、連続タイムリーを浴びて同点に。九回は失策と野選で勝ち越しを許した。
打線は大量得点後につながりを欠き、三回以降5安打したが点に結び付けることはできなかった。佐々木監督は「相手は諦めずにつないできた。こっちはあと1本が出ず切れてしまった」。
支部予選と同様、いまひとつ波に乗り切れない3年生の姿があった。「グラウンドで結果を残したいのなら、普段の生活から改める必要がある」と指揮官。あいさつ一つから率先垂範できていない最上級生に奮起を促す。
一方の2年生は攻守に躍動を続けている。この試合先制打を含む2安打1打点の活躍を見せた大石は「2年生からもっとチーム力を底上げしていきたい」と語った。