道学生野球1部春季リーグ最終第5節は21、22両日、とましんスタジアム=苫小牧市=で6試合が行われた。北洋大は旭川大に連勝し7勝3敗。函館大と同率の2位となった。北洋大の個人賞は、高橋飛雅(4年)=札幌日大高出=が優秀選手、主将の成田登夢(4年)=長野松本国際高出=が一塁手でベストナインを獲得した。優勝は9勝1敗の東京農業大北海道オホーツク。
1枠の全日本選手権(6月、東京都)出場権を懸けた一戦は4月23日に開幕。1部所属の道内6校が競技12日間にわたって2回戦総当たりを繰り広げてきた。
22日
【第5節】
▽2回戦
旭川大(4勝6敗)
000000000―0
00001000X―1
北洋大(7勝3敗)
(旭)杉山―中田
(北)福田―臼井彗
北洋大が粘り勝ち。五回に相手守備の乱れに乗じて先制すると、先発の福田が要所を締めて虎の子の1点を守り抜いた。
函館大(7勝3敗)
000000000―0
00000100X―1
東農大オホーツク(9勝1敗)
(函)竹下、三上、村田澪―小笠原
(東)石澤、林、伊藤茉―高橋凜
?西田(函)清水(東)
道教育大函館(10敗)
00000100 ―1
01000304x―8
道教育大旭川(3勝7敗)
(八回コールド)
(函)原、木村―井口
(旭)加川、渡部、小笠原、武田―和田
?武井(函)奥村(旭)
?池田、和田(旭)
21日
【第5節】
▽1回戦
北洋大(6勝3敗)
001200000―3
001001000―2
旭川大(4勝5敗)
(北)後藤―臼井彗
(旭)原田、大和田―中田
?小野(北)佐々木(旭)
北洋大は同点の四回に小野の2点二塁打で勝ち越し。先発したエース後藤は9安打されながらも2失点にまとめ、勝利を呼び寄せた。
東農大オホーツク(8勝1敗)
001000000―1
00106000X―7
函館大(7勝2敗)
(東)伊藤茉、幸田、笠間―高橋凜
(函)村田澪、竹下―小笠原
?工藤(東)小浜(函)
道教育大旭川(2勝7敗)
11002021―7
00000000―0
道教育大函館(9敗)
(八回コールド)
(旭)上野―和田
(函)井口、木村―長岡、井口
?廣中(旭)
―守備で粘り連勝
連日の接戦を「北洋らしさ」で物にした。22日のリーグ最終戦は福田(3年)が粘投し、自身初の完封勝利。本調子ではなかったというが「守りに助けられた」と感謝した。
最大の危機は六回。連続安打などで無死満塁とされ、相手2番の打球は鋭く中前に飛んだ。地面すれすれでボールをキャッチしたのは中堅手高橋(4年)。そこから三走のタッチアップミスを逃さず併殺打に仕留めた。
21日を合わせたいずれも1点差のゲームで、投手中心の守りの野球が機能した。大滝監督は「(北洋大)らしい野球ができてリーグ戦を終えられたのは収穫」と目を細めた。
同率2位で終えた手応えと悔しさを、集大成の秋にぶつける。成田主将(4年)は「日々の練習からより厳しくやっていきたい」。春季リーグで2勝1敗、防御率1・93と奮闘した福田は「(後藤)晟さんだけじゃなく、自分もいるんだということを証明していきたい」と意気込んだ。
―【最終順位】
(1)東京農業大北海道オホーツク 9勝1敗
(2)北洋大 7勝3敗
函館大 7勝3敗
(4)旭川大 4勝6敗
(5)道教育大旭川 3勝7敗
(6)道教育大函館 10敗
―順位、個人賞
【表彰選手】
最高殊勲選手 吉井嵐将(東農大4年)
最優秀投手 石澤大和(東農大3年)
優秀選手 高橋飛雅(北洋大4年)
春原廣陽(函大4年)
優秀投手 村田澪斗(函大4年)
首位打者 富田康太(旭大3年)
新人王 倉谷快誓(函大1年)
【ベストナイン】
投手 石澤大和(東農大3年)
捕手 中田左助(旭大4年)
一塁手 成田登夢(北洋大4年)
二塁手 春原廣陽(函大4年)
三塁手 大沢拓馬(旭大3年)
遊撃手 富田康太(旭大3年)
外野手 倉谷快誓(函大1年)
西田健人(函大4年)
佐々木涼太(旭大4年)
指名打者 清水祐望(東農大2年)