北海道学生野球1部春季リーグで3位につける北洋大は21、22両日、とましんスタジアム=苫小牧市=で旭川大との最終節に挑む。第4節を終え5勝3敗。首位の東京農業大北海道オホーツクが8勝しているため優勝の可能性こそなくなったが、最終節連勝で2位の目は残る。大滝敏之監督は「秋につながる試合をしてほしい」と選手たちの奮起に期待する。
チームの信条、投手を中心とした守りの野球が函館大との4節で大きく崩れた。1回戦は初回に4番臼井彗暉(3年)=北海道栄高出=、5番宮崎壱斗(4年)=東海大札幌高出=の連続適時打で2点を先制。先発したエース後藤晟(4年)=長野松本国際高出=は四回まで3安打1失点とまずまずの投球を見せていた。
悪夢は五回だった。投手陣が相手打線に突如つかまり9安打を浴びた。頼みの野手陣も3失策と乱れ、一挙11失点の五回コールド負け。「悪い流れを誰も断ち切ることができなかった。勝てる試合だった」と成田登夢主将(4年)=長野松本国際高出=は優勝の望みがついえた瞬間を振り返る。
気持ちを必死に切り替え臨んだ2回戦は、四回に四球を挟んで6連打と相手エース枯木匠登(4年)=横浜創学館高出=を攻略し勝利。一方で失策は5と再び課題を残した。
最終節で顔合わせする旭大は4勝4敗の4位だが、4節の道教育大函館戦をコールドで連勝し勢いづいている。昨年は春、秋共に新型コロナウイルスの影響で対戦がなかった。大滝監督は「元気のあるチームなので先手を取って出ばなをくじきたい」ともくろむ。
チームトップの打率3割8分9厘をマークしている成田主将は「秋に優勝を狙うなら、旭大には必ず二つ勝たないといけない。相手に合わせることなく、自分たちの野球を貫きたい」と闘志を燃やした。
北洋大―旭大は21日が午前11時、22日が午前8時半から開始予定。有観客開催される