第61回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選が7~14日、とましんスタジアム=苫小牧市=で開かれた。A、B各ブロックのトーナメント戦で苫小牧中央が7大会ぶり2度目、駒大苫小牧が9大会連続18回目の道大会出場権を獲得。夏の集大成に向けた貴重な腕試しの機会をつかんだ。
Aブロックの苫中央は、代表決定戦で北海道栄との大接戦を制した。四回に2点を先制され終始追い掛ける展開も、2度追い付き延長へ。無死一、二塁で始まる十三回タイブレークで勝ち越し、逃げ切った。
エース斉藤優汰(3年)が190球の力投。打線は決勝打を含む2安打2打点の右翼手横野大飛(3年)らが奮闘し、3試合連続のチーム2桁安打をマークした。
道栄は今大会でエース番号「1」を着けたサイドスロー右腕の川端勇汰(3年)が、3試合計29回を1人で投げ切り自責わずか2と存在感を見せた。準決勝で敗れた苫小牧東、鵡川は集大成の夏に飛躍を感じさせるプレーを随所で見せた。
Bブロックを制した駒大苫小牧は、苫小牧工業との代表決定戦で2桁安打、得点と打線が爆発した。2年生の2番成田翔大が3安打、4番瀬野創太郎が2安打3打点とけん引。今大会初先発のエース伊藤駿哉(3年)を支えた。
3試合でチーム打率は3割1分と好調。投手陣は2回戦で先発した大森幌(2年)、背番号「20」を着け準決勝に先発した滝田青空(3年)の好投も光った。
苫工は3試合でチーム打率4割3分7厘、代表決定戦でも8安打するなど冬期間に鍛えた打力に一定の成果が出た。1年生が一挙12人加わり、準決勝まで進んだ静内も夏を沸かせる存在になりそうだ。