第61回春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第5日は11日、とましんスタジアム=苫小牧市=でAブロック準決勝2試合が行われた。苫小牧中央は7―1で鵡川に快勝。北海道栄は5―0で苫小牧東を完封し、ともに代表決定戦に駒を進めた。
【Aブロック】
▽準決勝
苫小牧中央
000301030―7
010000000―1
鵡 川
(中)斉藤―上野
(鵡)後藤、木川―木川、須田
?斉藤(中)
?上野、倉橋、木村(中)
北海道栄
110100011―5
000000000―0
苫小牧東
(北)川端―花見
(東)福田、長谷川―前川
?大島(北)
?川端(北)
―鵡川、昨秋の「リベンジ」果たせず
打線を封じられた鵡川。昨年の秋季予選で対戦した苫小牧中央に再び敗れた。
9回でわずか3安打と、苫中央エース斉藤の投球に圧倒された。小池監督は「まさに一級品の球。隙が無く敵ながらあっぱれ」と肩を落とした。それでも収穫はあった。エース後藤の投球に関して「相手投手の斉藤に良い刺激をもらって、力強い投球で守ってくれた」と頑張りをたたえた。
苫中央との対戦が決まり「選手たちはリベンジのチャンスに喜んでいた」と小池監督。打撃を中心に冬場から強化を図ってきた。木川主将は「ランナーをバントで送ることは練習を重ねてきたことが生かせて良かったが、打撃の面でもっと強化が必要」と課題点を挙げ、夏に向けて「ピンチに強く、仲間のミスを全員でカバーできるようなチームにしていきたい」と再び闘志を燃やした。
―苫東「自分たちの野球」できず
苫東が投打ともに単調なゲームで敗退。前川監督は一回途中で降板させた福田(3年)について「2点取られたら交代と決めていた。五、六回まで持つかと思っていた」と振り返った。緊急登板となった長谷川(同)も「相手打線が上だった。追い込んでから打たれたり、先頭打者を簡単に出塁させてしまったりと、もっと工夫が必要」と夏へ向けて課題を挙げた。
三回と九回に盗塁を刺した捕手の前川主将(同)は「道栄が走ってくるチームなので準備していた。投手の制球や守備のリズムが悪かったので、少しでも貢献できたら」と引き締めに努めたが、勝利は呼び込めなかった。
3年間の集大成となる夏に向けては「昨年の代から全道へ一歩届かずにいる。しっかり練習して、全道はもちろん甲子園に向けて頑張りたい」と意気込んでいた。