北洋大は7、8両日、うみ街信金ボールパーク=桧山管内江差町=で北海道教育大函館と1部春季リーグ第3節を戦う。前節で東京農業大北海道オホーツクに連敗したが、優勝の目がついえたわけではない。大滝敏之監督は「気持ちの切り替えができるのがいい選手であり、いいチーム。1戦も落とさない気構えを見せてほしい」と奮起を期待する。
相手の函教大はここまで4連敗と最下位にいるが、2節の対函館大戦では中盤まで接戦だった。「うちと力の差があるわけではない。投手を中心とした守りの野球をしっかり実践していかなければ」と警戒する。
昨年の春、秋両リーグを制した東農大は強かった。1戦目は、けがから復帰したエース後藤晟(4年)=長野松本国際高出=が371日ぶりの公式戦マウンドで6安打5失点。打線は四回に4番臼井彗暉(3年)=北海道栄高出=が本塁打。七回にも追加点を挙げて一時1点差に迫ったが2―5で及ばなかった。
2戦目は先発の福田翔大(3年)=駒大苫小牧高出=が粘りの投球を見せるも、打線が散発2安打と相手左腕を打ち崩せず0―4で完封負けした。
「全員気持ちが入り過ぎていた」と言うのは、昨季までリードオフマンとして活躍した外野手の高橋飛雅(4年)=札幌日大高出=。2節は3番に座りわずか1安打。好機を演出する役目から「チャンスを生かす立場になって力んでしまった」。連敗は重圧を解放するきっかけになった。「気持ちが楽になった。次からは考え過ぎずに打席に立ちたい」と冷静だ。
1年生ながらスタメンに名を連ねた田中善=駒大苫小牧高出=は7番を担った1戦目で複数安打。「(主将の成田)登夢さんが三振でもいいから全力でいけと声を掛けてくれた。それを貫くことができた」と喜ぶ。
2戦目は5番に打順を上げたが、そこでは3三振に終わった。「甘い球を仕留めることができなかった」と反省し、3節での再奮起を誓った。