こどもの日の5日、白老町陣屋町の仙台藩白老元陣屋資料館で関連イベントが開かれた。毎年人気のよろいかぶとの試着やせんべい焼き体験、史跡クイズラリーなど、さまざまな催しを実施。親子連れを中心に約200人の町民らが訪れ、各種体験を満喫した。
よろいかぶと試着では、子どもたちが10キロ近いよろいを身に着け、刀を手に取ると五月人形の前でポーズ。保護者がスマートフォンで記念撮影をしていた。白老町川沿の会社員、西澤和夫さん(45)は白老小学校1年の長男(6)の武者姿に「うれしそうなので良かった。記念になります」と笑顔を見せた。
屋外では、仙台藩白老元陣屋資料館友の会・白老地域文化研究会の会員らが、昔ながらのせんべいの焼き方を指南。鉄製の焼き型に挟んだ生地が「プシューッ」と蒸気を出して焼き上がる様子に、子どもたちは「おいしそう」と出来上がりを待ちわびていた。
町竹浦のカメラマン瀧谷栄さん(55)によるドローン実演や室蘭・登別たたらの会(石崎勝男代表)によるたたら製鉄実演も行われた。苫小牧市青雲町から家族4人で訪れ、朝から鉄ができる様子を見学していた苫小牧錦岡小学校2年の小林夏来(なつき)さん(7)は、完成した鉄の塊の鉧(けら)の重さを体感。「カイロみたいに温かかった」と話していた。
同資料館では、企画展「白老町伝統文化継承者展」を8日まで、「武者人形展」を20日まで開催している。