安平町早来北進地区で産業廃棄物最終処分場建設を計画している町内の産業廃棄物処理業者「DINS北海道」は9、10両日、町早来守田の守田会館で住民説明会を開いた。同社を運営する大手の「大栄環境」(本社大阪府)が持つ約40年の運営実績とノウハウを生かし、「迷惑を掛けないように維持管理、最善の対応をしていく」と理解を求める考えだ。
新型コロナウイルス感染症対策として、講演ではなく、最終処分場の詳細などをパネルやスライドを使って展示する形式にし、入退場を自由にした。
説明会では、主に大栄環境グループが展開する関西圏を中心とした産廃物処分場をはじめ、森林保全、サーマルリサイクル(焼却)、太陽光発電などの地域インフラについて概要を紹介。地域への還元として、産廃物処分場の跡地をリサイクル環境公園や太陽光発電施設に利用している実績なども取り上げ、「リサイクルを進める上で処分場が必要になる」と説く。また、これまでに寄せられた質問に答えた資料も用意しており、損害が発生した場合においては、DINSが責任を持つことを記載している。
同社が建設を予定している産廃物の最終処分場は、JR早来駅から東に約2・6キロ離れた所有地。道の許可はすでに下りているが、町や町民は「反対」の意向を示している。同社の担当者は「管理型の埋め立て処分場はごみ箱ではなく、大きな生物槽。埋め立ての役割が終わっても、水が元のきれいな状態になるまで責任を持って管理する」とし、「事業展開ができれば、何かしらの貢献ができる」と呼び掛けていくつもりだ。
説明会は23、24両日、北進会館(町早来北進)でも開催する。23日は午後1時~同5時、24日は午前10時~午後3時。入場は無料で、事前予約も不要としている。
問い合わせは同社 電話0145(23)2515。