安平町のマイナンバーカード取得率が、3月末で40%を突破した。2月7日~3月11日の期間で新たに404枚の申請を受けたもので、同期間の申請の多くは民間事業者と実証実験として行った出張サービスによって手続きされた。町では出張サービスで一定の効果が得られたとみている。
国は2021年10月から本格的に、マイナンバーカードを健康保険証としても使えるようにし、取得を推進している。こうした中、町によると、町内におけるマイナンバーカードの取得率は3月11日時点で40・3%になり、2月6日時点の35・0%から5・3ポイント上がった。
町ではこの期間に計14日間、ソフトバンクとトヨタ自動車などが共同出資する「モネ・テクノロジーズ」(本社東京)と連携したモビリティサービス(自動車による移動サービス)の実証実験を実施。車内のレイアウトを柔軟に変更できる同社のマルチタスク車両で各地区の公民館などに出向いて、マイナンバーカードの申請を受け付けた。
これまで町内でマイナンバーカードを取得するには、申請と交付の際にそれぞれ役場庁舎窓口まで足を運ばなければならなかったが、出張サービスでは写真撮影を含む申請手続きを車の中で短時間かつ一括して行うことができた。町政策推進課の担当者は今後、「(効果の確認などをするため)利用者に実施したアンケートの結果を検証していく」としている。