厚真町は、「日本福祉用具供給協会」(本部東京)とプラスチックやゴムを取り扱う開発・製造会社「アキレス」(本社東京)と災害時における協定をそれぞれ1日付で結んだ。
同供給協会は、福祉用品の販売やレンタルを手掛ける企業などでつくる組織。協定は、町内での災害発生時、または発生の恐れがある場合に、避難所で必要とされる介護用品や衛生用品、車いすといった福祉用具を確保できるようにするという内容。苫小牧市や安平町でもすでに同様の協定を締結している。
また同社は、防災関連製品の開発・製造も手掛けている。協定では、町内で大規模災害が発生した場合などに、レスキューゴムボートや救命胴衣、避難所で使用可能な医療用エアーテントといった資機材を迅速かつ円滑に供給することを取り決めている。
町総務課の防災担当者は「胆振東部地震の経験と教訓から、足りていない用具を確保することを目的としている。感染症対策としても役立つ」と話している。新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、式典は行わず、協定書の取り交わしのみを行った。