アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのメイダン競馬場でこのほど行われたターフ(G1、芝1800メートル)で、ゴール前の壮絶なたたき合いを制し、新ひだか町静内駒場の木村秀則牧場生産のパンサラッサ(牡5歳)がロードノース(英国)と同着で優勝した。
木村代表(55)は、妻と息子の3人で応援した。3頭の写真判定に祈るような気持ちで結果を待ち、1着同着の発表を手放しで喜んだ。
木村代表は1996年から十勝管内大樹町の大樹ファームで15年間スタッフとして働き、2011年に新ひだか町に牧場を創設した。パンサラッサは子どもの頃、小さい馬体で手の掛からない、おとなしい馬だったという。
木村代表は「今回はよく逃げてくれた。これからも無事で長く走ってほしい」とたたえ、「小さな牧場でもG1が取れると、ほかの牧場の励みになると思う」と話していた。