浦河高校(坂本浩哉校長)の放送局が制作したドキュメント動画「優駿」が、動画投稿サイト「ユーチューブ」の浦河町公式チャンネルで公開されている。放送局の生徒4人が、軽種馬に携わる人たちを取材して5分間の動画作品にまとめ、高校生の視点で馬産地浦河町の実情を伝えている。
作品は昨年秋に開催した「第44回北海道高等学校文化連盟放送コンテストのビデオメッセージ部門」に出品したもの。放送局長で2年生の三瓶蒼枝(あおし)さんを中心に、1年生の竹谷清秀さん、古海宏樹さん、設楽巧太郞さんの4人が、「地域に関すること」をテーマに取材や撮影、字幕やアテレコなどの編集作業に取り組んだ。コンテストでは苫小牧地区大会を通過し、北見市で開かれた全道大会に出場している。
生徒たちは、うらかわ優駿ビレッジアエルと谷川牧場、浦河観光協会の3カ所で取材を進め、競走馬として活躍した名馬を見学に訪れる観光客が増えている一方で、見学者のマナー違反が後を絶たない実情を動画作品としてまとめた。竹谷さんは「馬を見に来る人たちの中に『マナーを守れていない人がいる』という事実を伝えたい」と話す。
三瓶局長は「3年生が引退してからの制作だったため、初めて取り組む作業もあり大変だった」と苦労をにじませながらも、「動画を見た人たちに、馬と接する時のマナーが伝わってくれれば」と期待していた。
浦河町は同校との包括連携事業の一環として、作品を公式ユーチューブで公開している。町公式ホームページからも視聴することができる。