白老町や町環境町民会議(中野嘉陽会長)は、ヨコスト湿原のパンフレットをリニューアルし、町内の公共施設などに配布した。
ヨコスト湿原の保全活動に取り組んでいる町や町民会議は、貴重な環境を伝えるパンフレットを2018年に発行して以降、毎年刷新している。最新の第5版はA4サイズで、両面カラー印刷の三つ折り。マコモ、ヨシ、コウボウムギ、ハマナスといった湿原を代表する植物を詳しく紹介している。また、湿原で観察できる野鳥、昆虫などの写真や、関係団体による保全活動の歩みも載せた。
1500部印刷し、町立図書館や駅北観光インフォメーションセンター、役場庁舎などに置いている。
同町の東部に広がるヨコスト湿原(面積33ヘクタール)は、多様な自然環境を形成する低層湿原。過去の調査では植物463種、鳥64種、昆虫209種が確認されるなど、さまざまな動植物が息づく一帯として16年に環境省の「日本の重要湿地」に選定された。