北海道栄高校吹奏楽部の卒業生が中心となり、2021年4月に創設したウサミーナ吹奏楽団(佐藤鮎実団長)の第1回気まぐれコンサートが13日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。62人が来場し、団員やエキストラ約30人の演奏に耳を傾けた。
コンサートでは「『千と千尋の神隠し』Highlights」や「天城越え」「虹」など9曲を披露。演奏が終わると、客席から温かい拍手が送られた。
同楽団は「卒業後も楽器を続けたい」「本気で音楽ができる場所がほしい」と、同校の卒業生が苫小牧市や札幌市の大学生、社会人にも声を掛け、結成した。21年8月には道吹奏楽コンクール職場・一般小編成の部で金賞を受賞するなど華々しく活動をスタートさせたが、新型コロナウイルスの影響で、今年2月に予定していた初のコンサートを延期していた。
同校吹奏楽部の顧問でもある佐藤団長は「コロナ禍で練習時間が少なかった中、良い演奏ができた」と感慨深げに話す。クラリネットパートの渡邊未来副団長(20)は「もっとメンバーを増やし、大きな楽団にしたい」と意欲を見せた。