安平町議会定例会が9日に開会し、胆振東部地震で被災した高台にある早来中学校の体育館が全壊したことを行政報告した。町は2月にまとまって降った雪の重みが原因とみて、今後の対応を急いでいる。
町によると、早来中から2月28日に被災した体育館が倒壊しているとの報告があった。現地調査を行ったところ、体育館の屋根中央部が落下し、一部側面の壁は柱の根元が折れた状態になっていることを確認。倒壊の時期は不明だが、町内では、2月20~22日の最深積雪量が121センチを記録しており、同月25日午後2時から26日午前10時までの間に発生したと考えられるという。
体育館の全壊を受けて町は、被災した校舎の解体を2024年度以降としていたが、「今後の危険な状況を回避するため、体育館だけでも早期に解体する必要がある」と理解を求めた。
また、除雪の対応事業として、21年度一般会計補正予算に550万円を追加し、専決処分したことを承認。今後の除排雪に伴う費用3500万円を計上した同予算案を含む議案7件を原案通り可決した。