浦河高校(坂本浩哉校長)の情報・ビジネスコース(23人)の3年生16人が、商業経済や簿記実務検定など全国商業高等学校協会(全商)の主催する各種検定試験で、1級を3種目以上合格した。表彰式がこのほど同校で執り行われ、全員の栄誉をたたえた。
同校は2012年度、総合学科を導入。商業系資格取得を目指す「情報・ビジネスコース」を選択した3年生を対象に、各担当教科の教員が熱心に指導に取り組んでいる。
全商の検定は、珠算、電卓、簿記、会計、ビジネス文書、情報処理、商業経済など9種目あり、このうち、高校在学中に3種目以上合格した生徒を全商が表彰している。
今年度、3種目以上で1級に合格した生徒は16人。このうち、三上唯憂香さんは、同校では初めて8種目で1級を取得する快挙を達成した。卒業後は大原簿記情報専門学校に進学する。8種目での1級取得について「9種目取得を目指していたので悔しい」としながらも、「こつこつと取り組んできたことで結果を出せてうれしい」と笑顔を見せた。将来の夢は公認会計士。「いつか自分の会計事務所を開ければ」と話していた。
3種目合格は早川友貴さん、坂木豪さん、横山純季さん、能登悠架さん、井上仁瑚(にこ)さん、村下拳之涼(けんのすけ)さん、砂子澤陸さん、金子里桜さん、佐々木颯太さん、西館実桜さん、本間千亜希さんの11人。
4種合格は能登愛架さん、飯田鈴音さんの2人。5種合格は阿部愛彩(まあや)さん、6種合格は大塚月愛(なな)さん。
指導した商業科の古市義一教諭は「生徒たちは、検定合格に向けて努力してきた。この経験をいろんなことに生かし、これからも頑張ってほしい」と生徒たちの健闘をたたえた。