各分野のスペシャリストを講師にした大人の学びの場「熱中小学校」が4月、白老町に開設されるのを前に26日、しらおい創造空間「蔵」(本町)でオープンスクールが開かれた。幅広い年代の町民が教室に集まり、有名な音楽バンド・オフコースの元ドラマー大間ジローさんらの授業を楽しんだ。
熱中小学校は、各地の民間団体が運営する社会教育プロジェクト。音楽家や冒険家、起業家など各分野で活躍する人々を講師に招き、学んだ知識をまちづくりに生かしてもらう活動だ。学校は4月、白老町にも開設。「熱中小学校江丹別・白老分校」の名称で、白老と旭川市江丹別町に教室を設ける。白老ではNPO法人しらおい創造空間「蔵」、江丹別では一般社団法人世界一の村が運営。授業は1期半年間とし、両地域で交互に月1回、教室を開く。
開校を前に関係者が企画した無料体験のオープンスクールには、町民ら約30人が参加。大間さんと、元農林水産省畜産部長で宮崎こばやし熱中小学校(宮崎県小林市)校長の原田英男さんが講師を務めた。
現在もライブ活動を続ける大間さんは、1989年に解散したオフコースのメンバー時代の思い出を語り、ヒット曲「眠れぬ夜」や「さよなら」の歌詞の意味などを解説。作詞したリーダー小田和正さんの優れた感性について話した。ドラム演奏も披露しながら音楽の楽しさを伝え、「生涯、青春―という気持ちで、何歳になっても学ぶ姿勢を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
熱中小学校江丹別・白老分校の活動は、4月23日にスタート。しらおい創造空間「蔵」で初回の教室を開き、人力車で日本を縦断し、世界一周も目指しているガンプ鈴木さんと、経済コラムニスト大江英樹さんを講師に招く。2022年度前期(4~9月)生徒の募集も開始し、授業料は半年間で一般1万2500円、高校生5000円。対面授業のほか、オンラインでも受講できるようにする。問い合わせや申し込みは、しらおい創造空間「蔵」 電話0144(85)3101。