任期満了に伴うむかわ町長選(3月15日告示、同20日投開票)で、3選を目指して立候補を表明している現職の竹中喜之氏(68)の後援会事務所開きが23日、同町花園の事務所で行われた。竹中氏は胆振東部地震で大きな被害を受けた地元の復興、新型コロナウイルスの対策を挙げ、「災禍を受けた町として、防災を起点に今とその先の未来志向を好循環させて、住みよいまちにつなげていきたい」と決意を表明した。
事務所開きは、町内でも新型コロナウイルス感染症が拡大している現状を踏まえ、前回よりも規模を縮小して行った。修祓(しゅばつ)式で必勝祈願をした後、松並之雄後援会長は「2期目に入り、震災の復旧復興、終息が見えないコロナ感染症対策など有事が続く大変な時期に、町民に寄り添ったかじ取りをしている」とあいさつ。再選に向けて「皆さまのお力添えをいただきたい」と結束を呼び掛けた。
竹中氏は昨年12月の町議会定例会で3期目への出馬を正式に表明。事務所開きでこれまでの2期の取り組みについて、「成果は徐々に見えてきているが、コロナ禍による制約、影響で地元の集いや産業振興、まちなかの再生などはまだまだ道半ば。私自身いま一度、現実をよく見て、次の時代につなげていく決意を新たにしているところ」と抱負を語った。また、脱炭素社会やデジタル技術をにらみ「時代の要請を捉えながら、新しい時代に対応したむかわ版の地方創生を推進していく」と意欲を見せた。
町選挙管理委員会が16日に町内で開いた立候補予定者説明会に出席したのは竹中氏陣営のみ。告示まで3週間を切ったが、現時点で町長選の対抗馬を擁立する動きは見られない。