白老町虎杖浜でシイタケを生産する桔梗原和夫さん(72)が2021年度北海道産業貢献賞(農業関係功労者)を受賞した。長年にわたり同町の農業委員会委員を務め、農業振興に尽力した功績が評価された。
桔梗原さんは「桔梗原農園」を営む傍ら、1990~2002年と05~14年の計7期21年にわたり町農業委員会委員を務め、会長職も担った。地域の農業者代表として産業発展に貢献し、今回の受賞につながった。
22日に町役場で谷内浩史胆振総合振興局長から賞状を受け取り、農業への意欲を新たにした。同席した戸田安彦町長は「白老農業の振興に大きく貢献していただいた」と感謝し、「今後も担い手の育成に努めていただければ」と期待を寄せた。
高校卒業後の1968年、地元虎杖浜でシイタケ生産を始めた。湧水を利用し、ほだ木で栽培する原木シイタケは北海道きのこ品評会で最高賞を受賞するなど、品質の高さが各方面から評価を受けている。原木のナラ材は所有林から調達し、将来に向けて植林も続けているという。
シイタケ市場も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けているが、受賞を励みに「これからも続けたい」と張り切る。
農業関係の道産業貢献賞は今年度、桔梗原さんを含めて道内の29人と2団体が受賞した。