むかわ町議会は22日、臨時会を開き、鵡川高校生徒寮で新型コロナウイルスの集団感染が発生した際に講じた対策の費用200万円を2021年度一般会計補正予算として専決処分したことを報告し、承認を受けた。
町によると、1月31日に生徒寮で複数の罹患(りかん)が判明し、最終的に生徒を含む24人が感染。寮内での療養生活、観察期間を経て今月12日に通常の生活に戻った。この間、対策として寮の食事を外部発注による弁当などに切り替えたほか、施設を消毒。掛かった経費を国の地方創生臨時交付金として計上した。
このほか、今年に入って町内では21日時点で延べ117人が感染していることを行政報告。議案審議では新設するししゃもふ化場の電気設備工事の請負契約締結を原案通り可決した。
また、昨年12月に発生した公用車の事故に伴う損害賠償についても専決処分を報告。町職員が福住2の道道を二宮方面に向かってジープ型公用車で走行中、左前輪タイヤが外れ、転がった反動で付近に止まっていた車両の後部に衝突、車体が損傷した。町が損害賠償金として6万8900円を支払うことで示談が成立した。
町は固定するタイヤのボルトが緩んでいたことが原因とみており、「今後において運転前の点検もしっかりするよう指導していく」と説明した。