厚真町は、自力で自宅の屋根の雪下ろしが困難な高齢者世帯や障害者世帯に対して、町内業者を紹介し、雪下ろしに掛かる費用の一部を助成する「高齢者世帯等雪下ろし支援事業」をスタートさせた。65歳以上や障害者のみの世帯、ひとり親世帯の非課税世帯で、最大9割の支援を受けることができる。事業を受託した町社会福祉協議会では3月末まで、依頼や相談を受け付けている。
1月中旬にまとまった雪が降ったことが、事業開始のきっかけになった。
町社協によると、屋根の雪下ろしとその除排雪を業者に依頼すると、一軒家の場合で30万円以上の出費が見込まれ、家計を圧迫することが予想される。
このため同事業では、一般住宅の屋根に積もった雪の除排雪を、業者の手配と費用の一部助成でサポートする。助成の対象は▽65歳以上のみで構成されている世帯▽障害者のみの世帯▽ひとり親世帯―のいずれかで、上限は35万円。自己負担は非課税の場合で1割とし、65歳以上の世帯で合計所得80万円以下の場合は4割、120万円以下の場合は7割。障害者のみの世帯、ひとり親世帯では合計所得160万円以下は4割、188万円以下は7割。残りの費用を町が負担する。生活保護を受けている世帯、納屋や車庫の屋根の除排雪は対象にならない。
町社協は1日から同事業の受け付けを開始。これまでに数件の申し込み、問い合わせがあり、3日から作業を行っている。町社協の木戸知二事務局長は積雪でFFストーブの排気口がふさがれたり、落雪により電線が切れることも想定し、「危険な所だけの除雪でも依頼を受けるケースはある。困っている方は相談してほしい」と呼び掛けている。
問い合わせは、平日午前9時~午後5時に町社協 電話0145(26)7501。