胆振総合振興局は、アイヌ文化への理解促進や民族共生象徴空間(ウポポイ)のPRに寄与する商品を紹介するパンフレットを初めて作り、胆振管内の市町村や観光協会などに配布した。
白老町に2020年7月、アイヌ文化発信拠点ウポポイが開業して以降、アイヌの伝統的文化や技術を活用して、さまざまな商品を製造・販売する胆振管内の事業者が増えている。商品を通じたアイヌ文化の振興やウポポイPRの動きを後押しするため、同振興局は「いぶりアイヌ・ウポポイ関連製品応援事業」として商品紹介のパンフレットを製作した。
パンフレットはA4判、14ページ、カラー刷りで、胆振管内31事業者の商品を掲載した。ウポポイのある地元白老町のファミリー居酒屋・河庄がアイヌの伝統的食材で作った「行者にんにく味噌和え」、大西林業のカエデ樹液ドリンク「カエデのトペンペ」など食品類をはじめ、地元工芸作家が制作したアイヌ文様入りのアクセサリーや小物、陶器なども紹介。苫小牧市や室蘭市、登別市など各地事業者の商品も載せている。
4000部印刷し、白老町では役場庁舎などに置いている。同振興局は「今後も新製品を紹介していきたい」と言う。