新型コロナウイルスの感染者が急増している中、胆振東部3町でも感染者が相次いでいる。中でもむかわ、厚真の両町は、こども園や事業所などで複数の感染を確認。公共施設の利用規制や事業の中止など、関係者が対応に追われている。
むかわ町では、21日に町内認定こども園で園児ら5人の感染を確認し、町が独自でクラスター(感染者集団)に相当すると判断。道が発表している市町村別感染者数の16~22日の期間では、前週比7人増の9人となった。それ以降も「全町的に散発している状況」とし、「まちなかで感染が広がっている」と頭を悩ませる。
こうした状況を鑑み、「町内の対策として人と人の接触を避けたい」と、まん延防止等重点措置の適用とは別に、町独自の対策として図書館を除く屋内施設を2月20日まで臨時休館。さらに連日、防災無線を通じて注意喚起をしている。
厚真町は16~22日の感染者が1人だったが、25日にこども園で園児1人が罹患(りかん)し、高齢者施設でも27日までに職員、利用者合わせて計6人(1人回復済み)が感染するなど増加傾向だ。まん延防止等重点措置に伴い、町総合福祉センターの利用者について町民のみと限定した。
安平町は、23日に役場職員1人の陽性を確認。その後の拡散は現時点で見られないが、ホームページやエリア放送「あびらチャンネル」などを活用し、注意喚起を徹底している。公共施設は通常通りだが、部活動をはじめ、学校施設の利用や開放事業は休止した。
《中止》
【2月】
5日 ▽第42回厚真町スピードスケート記録会兼あつまスケートまつり(町民スケートリンク)
《延期》
【2月】
9日 ▽相続・遺言に関する講演会(早来町民センター)期日未定。