白老町大町の飲食店3店が連携し、ランチの日替わり弁当を出前する事業を2月1日にスタートさせる。月の定額料金を設定し、各店が得意とする料理を盛り込んだ手作り弁当を月~金曜日の毎日届ける。飲食店がタッグを組んで出前サービスに乗り出すのは珍しく、店主らは「白老の店のいろんな味を楽しんでほしい」と意気込んでいる。
3店は、地元の白老牛レストラン・カウベル系列の「地栄の和」(大友久美店長)、大町商店街に構えるカフェ「Rana Pirica(ラナピリカ)」(佐々木美保店主)、高齢女性スタッフが料理の腕を振るう地域食堂「グランマ」(林啓介店主)。
サービスの仕組みは、3店がローテーションを組んでランチ用の日替わり弁当を作り、午前11時から午後1時までの時間帯で契約者に届ける。配達を含めた料金は月額1万4800円(税込み)で、初回のみ登録料として1000円掛かる。対象エリアは日の出町、東町、大町、高砂町、本町、川沿、緑丘、末広町、若草町、栄町とした。
弁当作りは、地栄の和が月曜日と水曜日、グランマが火曜日と木曜日、ラナピリカが金曜日に担当。1日20食を上限に始める。
地栄の和は肉料理、ラナピリカは中華系、グランマは地元の魚や野菜などを使った”おふくろの味”など、それぞれ得意とする料理がある。各店の特色を生かし、手作りにこだわった弁当を家庭や事業所などに届けることで、「白老にはこんな味の料理を提供する店があるんだ―と、個性を知ってもらい、いずれ足を運んでもらえれば」と店主らは言う。
共存共栄、分かち合い―。そうした考えも抱いた連携事業は、グランマを営む合同会社WakuWakuしらおい(林啓介代表)が企画。林さんは「社台から虎杖浜までの細長いまちの形態を踏まえて連携の加盟店を増やし、届け先のエリアを拡大していきたい」とし、加盟店のほか、出前スタッフも募集している。
サービスの利用申し込みは今月末までにグランマ 電話0144(85)2870へ。