白老町の史跡白老仙台藩陣屋跡で10日、「親子で凧(たこ)揚げ大会」と題したイベントが開かれた。参加した子どもたちが自作のたこを空に揚げ、新年気分を満喫した。
仙台藩白老元陣屋資料館が児童の冬休みに合わせて企画した行事で、町内の親子15人が参加した。資料館に集まった子どもたちはまず、道内のたこ揚げ愛好者でつくる「北の凧の愛好会」代表の舟橋寬次さん(71)=白老町石山在住=の指導を受けながら、たこを制作。今年の干支(えと)にちなんだトラやアニメーションのキャラクターなど思い思いのイラストを描いて完成させた。
その後、快晴の屋外でたこ揚げに挑戦。たこ糸を手に力いっぱい駆けながら空に舞い上がらせ、歓声を響かせた。父親や妹と一緒に参加した小学2年の井沢乃愛さん(8)は「すごく楽しかった。またやってみたい」と笑顔を見せた。また、同愛好会の関係者が連だこ揚げを披露。長さ100メートルの糸に100枚をつなげた連だこを龍のように空になびかせ、参加者の目を楽しませた。
一方、資料館では「新春大凧展」を開催中。歌舞伎役者やだるま、ツルなどさまざまな絵柄のたこ20点をエントランスホールに展示している。いずれも舟橋さんの作品で、縦135センチ、横94センチの大型も。たこ作りを始めて30年以上という舟橋さんは「日本伝統の和凧の美しさを見てほしい」と話す。23日まで。