北海道石油共同備蓄の職員で構成する石油備蓄基地共同防災組織が、火災などの災害発生に備えた自衛防災の技術を競う「2021年度石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト」で奨励賞を獲得した。関係者によると、同社の入賞は15年以来6年ぶり2回目、胆振東部消防組合消防本部の管轄では昨年度の苫東石油共同備蓄隊から2年連続の受賞となった。
総務省消防庁が主催するコンテストには、全国から32組織が参加。屋外タンク貯蔵所などで火災が発生したという想定で、大型化学高所放水車など2台の特殊車両で放水開始から水が出るまでのタイムや操作の安全性、確実性、迅速性を競った。
同社は9月下旬に行われた審査に7人のメンバーで臨み、基準タイム5分以内とされる中、3分50秒ほどの好タイムをたたき出した。中隊長を務めた渡辺達也さん(36)は「ミスなく、準備してきたことを出し切れた。目標は最優秀賞だったので残念ですが、前回の奨励賞よりも手応えがあった。頑張ってきて良かった」と胸を張った。
22日に厚真町内の胆振東部消防組合消防本部で表彰伝達が行われ、関係者が功績をたたえた。渡辺中隊長は「タイムにはまだまだ縮められるところがある。次の出場に向けて突き詰めていけたら」とし、「防災技術を今後も磨いていきたいし、コンテストでは次こそ最優秀賞を取れるように頑張りたい」と抱負を語った。