厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)で15日、いじめ撲滅集会「No!IJM☆43!」が開かれた。1~3年生43人が「いじり」が「いじめ」に発展するような言動などについて意見交換し、思いを共有した。
いじめのない学校づくりを目的に生徒会が企画した。まず、友達のペンケースをボールのようにして投げ合うといった実際に起こり得る場面を寸劇で披露し、▽嫌だと言えない人▽厳しく注意する人▽なだめるように注意する人―の3パターンに分けて紹介。「あなたならどうする?」と呼び掛けた。
この後、「自分の思っていることを正直に言えないのは悪いか」「いじめにならないためにどう行動したらいいか」について、8グループに分かれて議論。各グループからは「言えないとエスカレートする」「言えずに困るのは自分」という声や「限度がある」「やられた相手の気持ちを考える」「相手の表情を見る」といった意見が出された。
生徒会書記長で2年生の荒井愛海さん(13)は「いじめられている人がため込んで、事件に発展した事例もある。自分にも起こり得る話で、いじりのままで止められるように気を付けてほしい」と話していた。