白老町議会定例会12月会議が14日開会した。会期は17日までの4日間で、町の提出議案は2021年度一般会計補正予算など13件。行政報告で戸田安彦町長は、高齢化の進展を踏まえて町立国保病院に「もの忘れ外来」を設け、来年1月から診療を始める方針を示した。
もの忘れ外来は、加齢に伴う物忘れか、認知症かを判別し、認知症と診断した場合は早期治療につなげるための外来。町立国保病院は、登別市の特定医療法人社団千寿会三愛病院から医師の派遣を受け、来年1月27日から月1回のペースで診療を行う。受診は事前予約制とする。
戸田町長は「高齢化の進展に伴い、物忘れや認知機能の低下に悩む患者や家族の声が寄せられており、外来開設がそうした方々への一助になれば」と述べた。
また、町立国保病院に関連し、12月末で内科常勤医師1人が体調不良のため退職することも報告。後任の内科医ついては「来年2月1日付で採用する」と説明した。
今定例会に提出した一般会計補正予算案は、今年度予算に1億6861万6000円を追加し、総額112億8242万円とする内容。高齢者・障害者に生活支援金として1人当たり5000円を給付する事業など、新型コロナ対応臨時交付金活用の3事業費(計4562万2000円)を計上した。この他、町保有の金銭債権の管理方法や基準を明確化する「債権管理条例」や、いじめ防止対策を推進する「いじめ問題対策連絡協議会条例」の制定などの議案も提出した。