苫小牧市内の少年野球チーム、北光ファイターズの山口春樹(北光小6年)、泉野イーグルスの木村聡志(泉野小6年)が、25~27日にコザしんきんスタジアム=沖縄県沖縄市=などで開かれる第30回かりゆし交流第17回沖縄市長旗争奪学童軟式野球大会出場の北海道代表に選出された。投打に伸びしろたっぷりな2人が全国級の舞台で大暴れを誓った。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりに開催される沖縄県野球連盟中部北支部学童部主催の一戦。例年全国から50近くのチームが参加し、トーナメント戦を繰り広げている。道選抜は、130人が参加した11月の選考会(歌志内市)で選ばれた16人で構成している。
北光のエース投手として活躍してきた左腕の山口は「持っている力は出せた。テンポ良く投げ込むことができた」と選考会でアピールし、悲願のメンバー入り。長谷川慎監督は「とても一生懸命で真面目。研究熱心な子」と評する。
投球数がかさんでも球質を維持して投げ込める体力や投球フォームの美しさはもちろん、けん制技術の高さには目を見張る。プロ野球・横浜DeNAベイスターズの左腕今永昇太(28)を参考に、数種類のけん制術でピンチを切り抜けられるのが強みだ。全国でも「アウトにする自信はある。任された回は必ず無失点に抑えたい」と頼もしく語った。
内外野のほか、投手もこなす木村は10月の日本電溶杯優勝など今季各種公式戦で強さを誇った泉野で主将を務めてきた。桑村直樹監督が「チーム内でも頭一つ抜けた、走攻守そろった選手」と目を細める大器だ。
選考会では打撃、守備共に持ち味を発揮することができた。木村は「メンバーに入れる自信はあった」と胸を張る。
切望するポジションがある。道学童軟式野球都市対抗戦(10月、苫小牧市)の苫小牧選抜時に担った捕手だ。泉野ではほとんど経験がなかったが、「面白い」と心引かれた。苫小牧選抜時にも一緒だった山口と「全国でバッテリーを組んでみたい」と期待は膨らむ。長打力のある打撃も見もの。「2打席に1回はヒットを打ちたい」と意気込んでいる。