むかわ町穂別地区にある「さくら認定こども園」が来年4月から民営化するに当たり、町と同地区の宗教法人「真光寺」は4日、行政が関わりを持つ公私連携保育所型認定こども園の設置および運営に関する協定を締結した。
こども園民営化の動きは全国的に進んでおり、町がさくら認定こども園の民営化に向けて事業者を探していたところ真光寺から申し出があり、審査などを経て決定した。
真光寺に保育所運営の経験はないが、子どもの書道教室やお泊まり会、寺子屋イベントなどを展開。2011年の東日本大震災以降は福島県の子どもたちを受け入れる独自の活動を継続してきた。
子どもと保護者、職員が共に育ち合う「共育」を基本理念に掲げ、地域住民との関わりや自然の中で、人格形成の根となる心や体、知能を育てていく。久保田真剛代表役員は「民間譲渡の話があった中で、子どもの教育に携わっていくことは大事だと感じた。穂別という自然、環境を生かして一緒に学んでいけるものがあれば。穂別で子どもたちを育てていきたい」と決意を述べた。
竹中喜之町長は「全国で少子化が進んでいる中、子育てに関する施策は最重要事項としている。交流を育みながら、次世代を担う子どもたちを育ててほしい」と期待。「民間としっかりタッグを組み、地域全体を大切にする子育て環境を整えていきたい」と話した。