NPBエンタープライズは2日、東京都内で記者会見し、野球日本代表「侍ジャパン」の監督に今季まで10年間日本ハムを率いた栗山英樹氏(60)が就任すると発表した。任期は2023年3月に予定されている第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)終了まで。
栗山氏はWBC優勝を目標に掲げ、「日の丸をつけることの重さ、責任を心の底から感じている。誰よりも野球を愛し、選手を愛して精いっぱい務めさせていただく」と意気込みを語った。来年3月5、6日に東京ドームで行われる台湾との強化試合が初采配の場となる。
井原敦強化委員長は、栗山氏の選考理由に、日本ハムの監督として2度のリーグ優勝や日本一に導いた指導力や発信力、これまでの野球界への貢献を挙げた。
侍ジャパン監督に就任した栗山英樹氏との一問一答は次の通り。
―打診を受けて。
想像もしていなかったので本当に驚いた。説明を受けた時に、やるべきことがあるかもしれないと思った。
―2023年WBCの目標は。
東京五輪の金メダルで、日本の野球がすごいということをみんなが感じた。何としても勝ち切ってすごさを伝えられるように、全力を尽くしていく。日本には野球への魂がある選手が多いので、それが伝わるように、見ている人が感動するようにしっかりやりたい。
―代表に必要な選手像は。
追い込まれて苦しい展開で、絶対に大丈夫と信じていける選手が必要。知らない相手やボールの違い、ストライクゾーンの問題もあると思うので、対応力が求められると思う。
―監督として大切にしたいことは。
選手を信じるということだけ。安心してプレーできるようにしたい。いる選手が勝ちやすい形をつくることが監督の仕事。