白老町のしらおい創造空間「蔵」で22日、道主催の「北海道ふれあい民泊推進セミナー」が開かれた。町内の民泊運営者、今後開設を予定する人たちが参加し、滞在型観光を支える民泊運営の知識を深めた。
関係者約20人が参加したセミナーでは、民泊仲介業AirbnbJapan(エアビーアンドビージャパン)執行役員の長田英知さんが「アフターコロナと民泊のこれから」をテーマにリモートで基調講演を行った。
長田さんは、新型コロナウイルス感染拡大の社会環境を背景に、旅行者が一定のまちに長期滞在するスタイルへ変化している状況を説明。滞在型観光のほか、情報通信機器で仕事を行うリモートワークと休暇を組み合わせたワーケーションを支える民泊事業の意義、今後の可能性について詳しく話した。
また、町内で民泊を営む合同会社WakuWakuしらおい代表の林啓介さん、民泊施設「佐久庵」代表の上野武治さんが事例発表を行った。この中で林さんは、白老の日常に触れる体験プログラムやリモートワークの場を宿泊者に提供し、旅の満足度向上とリピーター増加につなげた実例を紹介した。
セミナーは、道の事業を受託したSATO行政書士法人(札幌市)が運営。22日の白老町を皮切りに12月にかけて、後志管内余市町や網走市など計5地域で開催する。