白老文化観光推進実行委員会(会長・熊谷威二白老町商工会長)は、町内の文化芸術プロジェクト「白老文化芸術共創―ROOTS(ルーツ)&ARTS(アーツ)SHIRAOI」の一環で、「レディオしらおい」と題したインターネットラジオ番組の収録と配信に取り組んでいる。町民や関係者4人が司会進行のパーソナリティーを務め、独自の切り口で白老の多様な魅力を発信している。
パーソナリティーは、地元出身で東京の映像制作会社に勤める広告プランナー中谷公祐さん(なやかん)、情報発信ブログ「しらおいナビ」を運営する大江智子さん(ナビちゃん)、世界各地を旅してきた美容師の福島憲さん(KEN)、白老文化芸術共創の広報を担当する山岸奈津子さん(広報ナツコ)。いずれも白老を愛する20代から50代の人たちだ。
4人のパーソナリティーは、それぞれ自分が担当する回を持って収録。独自の視点で白老の魅力や話題を語る20分前後の番組を配信している。NPO法人しらおい創造空間「蔵」の毛笠史寛会長や白老文化観光推進実行委の熊谷会長などゲストも招き、白老のホットな情報をネットラジオで届けている。7月から開始し、これまでに8本を配信した。
10月末には町本町の文化施設・しらおい創造空間「蔵」で、中谷公祐さん(29)が「恋の白老・春夏秋冬」をテーマに自身の2本目の番組を制作。白老で生まれ、高校卒業まで過ごしたふるさとの四季折々の思い出、中学時代に女子生徒に胸をときめかせたエピソード、デートスポットなどを語った。
収録作業を終えた中谷さんは「大学進学でまちを離れ、東京の会社に勤めているが、今はふるさとの魅力がよく分かる。白老を多くの人に知ってもらいたいし、このまちで同じような原体験を持つ人たちに共感してもらえる番組にしていきたい」と話した。
パーソナリティーらは今後も収録と配信を続け、白老のさまざまな情報を多角的に提供する。番組は、白老文化芸術共創のウェブサイト=https://www.shi-ra-oi.jp=を通じて聞くことができる。
また、音声コンテンツプログラムとして、12日午後7時半からネットラジオのスペシャル番組「ラジオウタリ」を生配信する。アイヌ民族のトンコリ奏者OKI(オキ)さんがDJ(ディスクジョッキー)を務め、音楽評論家のピーター・バラカンさんがゲストで出演して世界の多様な音楽を紹介する。詳細は白老文化芸術共創のフェイスブックなどに載せている。
同実行委や文化庁など主催の白老文化芸術共創は、アートを通じ白老の魅力ある地域資源をアピールし、まちの活性化や観光振興を図るプロジェクト。10月15日にスタートし、アーティストが地域の自然や文化をモチーフに生み出した作品の展覧会を今月7日まで町内各所で展開した。