聖月流日本吟剣詩舞道会厚真支部に所属する会社員の畑田真穂さん(21)=町共栄=と同、山川侑美さん(20)=町上厚真=の2人が12月5日、東京の中野サンプラザホールで開かれる「全国剣詩舞コンクール決選大会」(日本コロムビア主催)に出場する。2人が全国大会に出場するのは5年ぶりで、20~35歳対象の第2部(青年の部)出場は初。
同コンクールは全国40カ所以上で地区大会が繰り広げられ、10月17日に札幌市内で開かれた道大会では同部に34人が出場。畑田さんは剣舞、山川さんは扇を使った詩舞で優勝を決め、全国大会への出場権を勝ち取った。
畑田さんと山川さんは保育園の時からの幼なじみで同級生。小学2年から入門した山川さんは「悔いのないように楽しく舞いたい」。山川さんの姿を見て同3年から入門した畑田さんは「練習の成果を出していきたい」と力を込める。
全国の舞台で畑田さんは平家物語で横笛の名手とされた平敦盛を扱った歌曲「青葉の笛」に乗せて流麗な剣舞を披露。山川さんは、梅花が名月を客としてもてなす様子を歌った佐藤一斎の漢詩「佳賓好主(かひんこうしゅ)」で扇の舞を見せるという。2人を長年指導してきた同支部の藤江利津子さん(77)は「第1部(幼少年の部)で常勝してきた2人は真面目で静かにこつこつとこなすタイプ。久しぶりに全国大会で、力強く大きな舞を見せて」とエールを送っている。