安平町の追分高校(大浦充校長)は4日、学社融合事業の一環として、町内の「そば哲遠浅店」の施設内で大豆を使った「豆腐作り体験」を行った。選択科目の「食物研究」を学ぶ3年生7人が参加し、同店がサイドメニューとして提供する「手作り豆腐の厚揚げ」の調理法などを学んだ。
豆腐作りでは、一晩水に浸した大豆をミキサーで液状にして火に掛けた。同店はその過程でできるおからを味付けしてお通しとして振る舞うほか、冷凍保存して販売しているという説明を聞き、調理現場も見学した。松平哲夫店主は「そばと豆腐を一緒に出しているお店は、この近辺ではないが、本州では多くの店がこだわりを持って手掛けている。実際に見てきて、うちも取り入れた」と語った。
その一方、メニューに出すための豆腐作りには一日以上を要するという。前田健太朗さん(17)は「1回で作れる量の割に、かかる時間がすごく長い。手間暇がかかるのに、続けているのはすごいこと。豆腐作りの大変さ、難しさを実感した」と振り返った。