道栄・堅守機能、課題明確に―全国高校選抜アイスホッケー大会[総括]

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2021年8月11日
白樺学園戦で同点のゴールを決める道栄のFW乘本(奥左)
白樺学園戦で同点のゴールを決める道栄のFW乘本(奥左)
埼玉栄との準々決勝、激しく競り合う苫小牧東の選手(緑)
埼玉栄との準々決勝、激しく競り合う苫小牧東の選手(緑)

 第16回全国高校選抜アイスホッケー大会は3~8日、白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市=など市内3会場で開かれた。武修館が決勝で八戸工業大第一に7―1で圧勝し、3年ぶり4回目の優勝で幕を閉じた。東胆振勢の北海道栄と苫小牧東は準々決勝で敗れベスト8。駒大苫小牧と苫小牧工業は初戦敗退だった。

 北海道栄はU18日本代表候補にも選出されたGK佐藤壱成(3年)を中心に失点の少ない守備の堅さが光った。光泉カトリックとの1回戦は4―1、2回戦の北海戦は5―1。準々決勝の白樺学園戦は先制され、3ピリでFW乘本修(2年)のゴールで追い付いたが1―2で惜敗、前回優勝の強豪と接戦を演じた。

 全3試合の失点は4。3―2で競り勝つゲームプランを想定し、全試合で2失点以下の目標をクリア。小林監督は「FWのサポートも含めて守備がうまく機能した」と分析した。

 半面、7回のペナルティーが攻撃の幅を狭めた。ハードワークが持ち味のチームだが、DF髙橋海斗主将(3年)は「後半は足が止まって、スティックで行ってしまったことが反則につながった」と課題も指摘した。

 苫小牧東は少数精鋭ながらベスト8まで勝ち上がった。登録選手13人による2セット回しの総力戦。1回戦は関西大第一に24―0で大勝、2回戦は東京都高体連選抜に4―0の完封勝ち。

 準々決勝は関東の強豪の埼玉栄に2―12で大敗。高いハンドリング能力を持つ埼玉栄のFW井口藍仁主将(3年)をマークし切れなかった。

 さらに守備に時間を奪われ、ゴールはエース格のFW角丸陸斗(3年)とFW若松隼佑(1年)のみだった。

 駒大苫小牧は初戦の2回戦で優勝した武修館に2―3で競り負けた。シュート数は武修館と互角だったが、わずかな決定力の差が勝敗を分けた。

 苫小牧工業は1回戦で八戸工業大第一に0―8の完封負け。12人と少人数のメンバーで挑んだが、最後までゴールを割ることができなかった。

 昨年の前回大会は新型コロナウイルスの影響で中止され、2年ぶりの開催となった。準決勝の1試合はチーム関係者に発熱者が出たため中止になり、不戦勝で決着する波乱もあった。

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